さとまも談義|テクノロジーと体験とアートと

テクノロジーとビジネスと人の関係性にずっと興味があります。アートやダイバーシティのキーワードも含めて、世界がどう変わっていくか、変えていけるかをお酒を飲みつつ考えるブログ

Curation is needed in the company info cloud as well

弟子っていう表現もちょっといまいちでしょうか。なにやらここ数年、プロジェクトで一緒に働くジュニアメンバー達に、繰り返し繰り返しコンサルタントとしての基礎知識やスキル、ITトランスフォーメーションに最低必要なIT業務の成り立ちやITガバナンスの考え方を教えてきました。

ファームは未曾有の人不足。できる人だけでチームを組むのではなく、ある程度できそうな人を育てながら仕事を完遂するしかしょうがない。そう腹を括り、自分も踏んできた軌跡を一つ一つ積み重ねながら進めてきました。

その取り組み自体は、組織力の底上げのために誰かがやらなくちゃいけないことだし、大半の部下にとって(もうしばらくはコンサルタントとして仕事をしようと考えている人)にとっては、今後の財産になるので、前向きに取り組んでいます。

一方で、トレーニング資料の共有だとかいちいちやっていると面倒だよね、と。「ここに置いてあるから、一通り読んでおいてね」と本棚ごと渡したいと感じていました。

そんな時、朗報が。弊社でも個人ごとのクラウドサービス型ファイル共有ツールが公式に展開され、権限管理した上で、こういった貴重な資料を気軽に共有できるようになりました。ホント、テクノロジーの力は素晴らしい!

グローバルも含めてとんでもない量のトレーニングやフレームワークがあるものの、普遍性と効果の観点で、これ絶対!というものに絞って共有を始めました。これって一種のキュレーションですよね。会社のknowledge exchangeインフラはインターネットみたいなもので、情報量が膨大な中、目利きが必要になってきています。まさにインターネットとキュレーションサイト。
もちろん、これだけ有形化された知識が世界で共有されていること自体が素晴らしいことなのですが。

僕らコンサルタントに求められている知識や見識はものすごいスピードで変わったり、増えたり、ちょっと減ったりします。

今まで以上に、

  • 普遍的な原則や知見を見出す力
  • 新しい物事の手触りや世界観を迅速に理解して応用する力
  • 必要な情報の詳細にたどり着くためにインデックス化する力

が求められていると感じています。

僕らはそういったニュアンスのことを「キャッチアップ力」と呼んでいるわけですが、これはなかなか簡単ではないですね。でもこの業界でやっていくためには、この力が根幹となるのは間違いありません。

時代は大きく進んでいる。
僕が1年半かけて習得したことを、同じ時間をかけて習得する時間はないかもしれない。また僕が一度通った道なのだから、手を引きながら、背中を押しながら、僕よりももっと早く駆け抜けてほしい。

何よりも僕のチームにいることが、人生にとってプラスになるように。

時にはイラっとしてしまう僕ですが、そんなことを想いながら、チルドレン育成に今日も精を出します。

おわり