コンサルティングスキルの向上を個人的な目標にしており、何かお勧めの書籍はないか? という連絡を友人からもらいました。なるほど、良い機会だと思ったので、僕のお勧め書籍を整理してみようと思います。
<コンサルティング / Consulting>
・ロジカル・シンキング / Logical Communication Skill Training
(お勧め理由 / Reccomendation reason)
装丁が渋いのですが、内容はとても良くまとまっており、まさに論理思考の第一歩を学ぶのにちょうど良い一冊。社会人になったばかりの人から、新米コンサルタントまで幅広くお勧めします。
・問題解決プロフェッショナル「思考と技術」 / Professional problem solving - skills and techniques
(お勧め理由 / Reccomendation reason)
論理思考の基礎を理解した上で、これをどのように仕事に適用すれば良いのかを整理してくれています。コンサルティングの仕事を進める人には必ず読んで欲しい(もしくは基本として身につけておいて欲しい)一冊。これを知らないで、コンサルタントという肩書きで「講師(知識を教えたり、評論するだけの人)」をしている人が多い、というのが個人的な所感。
・論点思考 / The BCG WAY
(お勧め理由 / Reccomendation reason)
論理思考や問題解決の話に少し馴染んできたら是非読みたい一冊。論点とは何か、論点に集中することで短期間に大きな成果を上げることができる、ということを理解できると思います。コンサルティングファームの価値とは、まさに論点を提示できることに他ならないと最近は考えています。クライアントがこれをできるようになったら、コンサルティングファームの仕事もだいぶ減ってしまうでしょう。
・ロジカル・プレゼンテーション / Logical Presentation
(お勧め理由 / Reccomendation reason)
久々に読み返してみると、「論点とは何か」「示唆とは何か」「クリスタライズしたメッセージってどう書けば良いのか?」など、新米コンサルタントが陥りがちな事項に丁寧に解説(答えではない)が書いてある良書。
<ファシリテーション / Facilitation>
・ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法
(お勧め理由 / Reccomendation reason)
マジックの持ち方から、フリップチャートの使い方・レイアウトなど、これ一冊読んでおけば大体大丈夫。会議の進行などは話題の種別によっても異なりますが、ワークショップ的な会議が一番ファシリテーションが難しいと思うので。会議そのものをどのように設定すべきか、進めるべきか、については、「すごい会議」などもお勧め。
<プレゼン / Presentation>
・パワー・プレゼンテーション / Presenting to win
(お勧め理由 / Reccomendation reason)
プレゼン資料作成におけるTipsだけではなく、準備段階で気をつけること、聴衆の関心を引きつける、など一連の作業をカバーしており全体感を把握するのにちょうど良い。細かいTipsに関しては、Webでたくさん情報があるので探してみると良い。TEDのスピーチも大変参考になる。
<チームビルディング / Team building>
・ピープルウェア / Peopleware
(お勧め理由 / Reccomendation reason)
ソフトウェア開発のチームリーディングについて中心に書かれていますが、普遍的なチームの作り方・運営の仕方が述べられていると思います。官僚主義に陥らず、チームの創造性を最大化するにはどうしたらよいか・・・そういったことについて、いくつかの示唆を得られます。
・トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ! / REINVENTING WORK SERIES - The Project 50
(お勧め理由 / Reccomendation reason)
広義のチームビルディングとして、プロジェクトマネジメントも含めると、この本は結構ワクワクしました。それと同時に、課題を広い視野で捉えることで新たな問題を定義するということにも触れており、コンサルティング的な要素も含まれています。
・人を動かす / HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE
(お勧め理由 / Reccomendation reason)
超王道の一冊。どの原則も大事だと思いますが、「重要感を持たせる」「人の立場に身を置く」「誠実な関心を寄せる」の3つは、特に好きで意識するようにしています。最近はマネージャーという立場になり、もっと「ほめる」ということが大事だなと感じているところ。
(2018年4月追加)
▼IBM先輩の著作。内容的に全部この通りにやらなくても良いのですが、情報収集・定着のやり方などは、いつになっても使えるので「キャッチアップ力」を磨くのに、読んでおくと○。そもそもの知識を収集・定着化するための一つの手法で気に入っています。