さとまも談義|テクノロジーと体験とアートと

テクノロジーとビジネスと人の関係性にずっと興味があります。アートやダイバーシティのキーワードも含めて、世界がどう変わっていくか、変えていけるかをお酒を飲みつつ考えるブログ

はてなさんの人材育成あれこれ

ここ数週間、仕事とライフワークを兼ねて、インターネット系企業のエンジニアのキャリアを調べていたのですが、はてなさんにもお邪魔して、色々とお話を伺ってきましたので、まとめておきたいと思います。


結論を言ってしまうと、Webの記事や口コミでお話されている内容と乖離もなく、Webが大好きで成長意欲の旺盛なエンジニアには、まさに天国…ではないかと思った次第です。


※当インタビュー内容の掲載については、はてなさんより許可を頂いております

はてなが求めるのは、スキルが高いのはもちろんのこと、プログラミングとはてなが大好きな人!

自分自身がはてなのサービスのユーザーであり、ユーザー視点で楽しく働く・開発して行けることが大事。

エンジニアを育てる・評価する仕組みも緩やかだが確立されている

育成に関しては、トレーニングを設けるというよりも「背中を見て育ってもらう」という哲学を持っている。また、業務やキャリアについて相談する場も豊富に用意されている。制度としては、「シニアエンジニア」というメンター制度導入が例としては分かりやすい。月1回は、はてなロールモデルエンジニアとインタビューをする機会があり、人材のケアにもとても力を入れている印象だった。

評価に関しては、仕事そのものの成果+行動スキル+専門スキルの3つの視点で行っている。面白いのは、自己評価はもちろんながら、同僚からの評価も含めて総合的に判断する点。特に、大きな要素としては"影響力"を見ているという。例えば、専門家としてIT業界全体への貢献をしているとか、スキルを活用して社内の業務改善を進めたか、など。

社内の雰囲気はわりとのんびり

エンジニアは裁量労働制で作業時間も自己管理する文化がある。だらだらと遅くまで仕事をする人はほとんどおらず、20時前には切りあげて自身の勉強や勉強会への参加などを行っている人が多いという。いわゆるSIベンダー的なハードワーク文化とはずいぶん異なっている。

まとめ - 僕の所感と今後の展望

某有名IT企業を蹴ってでも入社するエンジニアもいらっしゃるとのこと。すごく愛されている会社でありサービスなんだな、と改めて感じました。一方で、採用基準もとても厳しい。職業エンジニアや初心者は、そもそも入社不可能…。(元エンジニアの端くれだったととはいえ、僕は入社不可能な感じでした^^;)

今回の取組では、はてなさんだけではなく他インターネット企業・テクノロジー企業にもお話を伺ったのですが、どの企業も独特の価値感を持って採用・人材育成に当たっているという印象。もちろん、共通している点もあり、それがこういった企業の空気感なんだな…ととても興味深く感じました。


ここから、事業会社におけるシステム部門のキャリアモデル構築にどのように繋げていくのか、まだまだクライアントとも議論を重ねていきますが、一つのモデルケースとなるよう取り組んで行きたいと考えています。