さとまも談義|テクノロジーと体験とアートと

テクノロジーとビジネスと人の関係性にずっと興味があります。アートやダイバーシティのキーワードも含めて、世界がどう変わっていくか、変えていけるかをお酒を飲みつつ考えるブログ

☆キャリアセミナー 元世界銀行総裁 福井さん

2009/11/26

社内のセミナーがあり、なんと元世界銀行総裁の福井博夫さんが講演に来てくださった。

テーマ:「国際機関の勤務から見えたこと」
講師:元世界銀行総裁 福井博夫氏

途中からの参加になったけど、世界銀行の改革から感じた企業のあるべき(と福井さんが思う)姿であるとか、世界に比べた日本の見え方など…いいおじいさんという雰囲気を出しながらも、惹きつけて止まない語りだった。

企業のあり方という点においては、うちの会社はかなり当てはまるところが多く、みんな頷きながら聞いていた。


心に残ったのは、二つ。

まずは1つが、日本人とアメリカ人のディスカッションに対する考え方。
ディスカッションっていうのは、相手を言い負かしたり、根回ししておいて、ことなく終える…というものではない。それぞれが自分の価値観をぶつけて、お互いに価値を認め合いながら、進めていくことだ、とのこと。

ここは日本人が非常に弱い点で、感情移入しやすい人種・文化なのだろう、というコメントだった。

どうしても論点のみに集中して討議したり、自分で意見をいう習慣がない。

確かにそうだ。
仕事の上でも、問題について話しているはずなのに、複雑な人間関係がちらついたり…良くある話。

そういう意味では、しがらみも利害も関係なく問題に取り組めるシンクタンクのような機関が必要ではあるが、日本にもまだ本当にシンクタンクと呼べる組織が、そんなにあるだろうか?という問題提起だった。
なるほど、そうかも。

2つめに、外国人の勤勉さについて。

世界銀行という環境と言うこともあるのだろうけど、アメリカでは博士+弁護士とか、医者+弁護士であるとか、ダブルで大きな資格をもっている人がたくさんいるとのこと。

彼らの社会に比べたら、日本は非学歴社会だというコメントにも、まあそうだよな、と同意するしかないわな。もっと頑張ろう、俺。


というわけで、あっという間の1時間が終わった。

面白い意見をいただけて感謝しながらも、会社全体で見たときのやり口や、自分が最近思い描くキャリアなどと、不思議と同調したストーリーだったように思う。

しばらくは、この路線で頑張ってみるべ、と確認することができた。

今年も後1ヶ月。
やり残したことを片付けるには、もうラストスパート!!

頑張っていきましょ〜〜。